
第23回日本ファンタジーノベル大賞、大賞受賞作。
同賞は第1回以来、中国あるいは中国的な世界を舞台にした優れた物語を輩出している。本作はそのなかの1作で、高い筆力、豊かな叙事性で、ファンタスティックチャイナの山脈のなかの高峰のひとつとなっている。
深山の懐にある湖の畔の村で育った少年さざなみの数奇な運命を中心に、今上帝の落とし子甘橘(かんきつ)、剣技に秀でた少女桑折(そうせつ)など、魅力的な登場人物たちによって描かれる運命の絵巻。
近年修辞家としての声価が高まる勝山海百合の優れたストーリーテリングを堪能してください。
表紙画は大谷津竜介。
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