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温泉と城壁 北野勇作
〈北野勇作2本立て〉シリーズ第1弾。
近年あらたな小説の地平を切り開きつつある北野勇作の短篇を2作収録。
「路面電車で行く王宮と温泉の旅一泊二日」は、子供の頃に住んだ王国に帰ってきた男の見る光景を描く地誌的作品。北野勇作の想像力はいよいよ世界最深の綺想の領域に踏みこんでゆく。
「壁の中の街」が描く二つ目の王国にあるのは、まず城壁である。主人公は城壁のなかにあるホテルに宿泊している。迷宮のごとき城壁の回廊、奇妙な居酒屋の主人、想像もしないやりかたで現れる妻。想像力の文学の最新アップデートをインストールしてみませんか。表紙は森川弘子。
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